朝、ベッドで読書。「天路の旅人」読了。久しぶりに読み応えのある本に出会った。沢木耕太郎さん、読ませてくれますね。西川一三という若者が、戦時中に蒙古の巡礼僧侶に扮し密偵(スパイ)として、中国の奥深くからチベット、ヒマラヤ越えてインドまでの8年間におよぶ苦闘の旅の記録だ。地を這うような旅の日々は、西川、帰国後の人生に影響を及ぼし、1年で元旦以外は364日、休日なしで働いたという。恐るべし。享年89歳。
午後、青梅特産のタオル製作直売店へ。友人宅へのお土産を求める。帰途、青梅市美術館へ。入館料200円のところ65歳以上は無料ということでうれしい(酒代には惜しみなく浪費するのにね)。展示数はさほど多くなかったが目の保養になったようだ。大屏風展の数々、河合玉堂の水墨画お見事。
きょうはほんとに暑かったので、美術館のエアコンは快適だ。ソファーでひと休みし、近くの写真集をめくる。篠山紀信の『女優』は、まばゆいばかりのわが国の女優の美しさに感嘆。東松照明の『沖縄』の各島々の風景もよかった。東松は同書の前書きで、自分は沖縄病に罹った、それも重度の沖縄病患者である、と記してあった。でも、島々のなかにわが黒島が無かったので、真の沖縄病とはいえまい(黒島病のジコチューか)
帰宅後、入浴、夕食、就寝。