エッセイ,,黒島

(むかし所属する労働組合の関係でオーストラリアへ視察旅行の機会があり、以下はその旅行記)

2012年11月16日衆議院が解散となって数日後、連合東京S事務局長から電話をいただいた。用件は、「衆議院選挙のため東京を離れられなくなった。代わってオーストラリアへ行ってもらえないか」というものである。

ぼくも多摩地域の一部で選挙に取り組む立場にあるのだが、連合東京事務局長の選挙におよぼす影響がぼくのそれよりもはるかに大きいことを理解し、「業務命令であれば仕方がない(笑)」と、引き受けた次第である。

12月5日、成田空港を離陸した15名はエコノミークラス(ビジネスクラスと誤解している向きがあるので敢えて記す)にて、長いフライトののちシドニーへと到着した。ぼくにとって初の南半球への旅であり、以下、見聞したことを感じたままに述べさせていただくとしよう。

ある考古学者のコラムで「オーストラリアの歴史書は、何万年も前からアポリジが住んでいたのにその記述はたかだか数ページ、あとは200年かそこらの白人のことを記した本ばかりで・・云々」(日経夕刊2012.12.27)という趣旨の記事を読んだ。それはその通りだろうが、ぼくにとってのオーストラリアは、その200年さえもまともに知らない、見聞きするものすべてが目からウロコのものばかりといっても過言でなかった。

その1つが、オーストラリアは宗主国イギリスが囚人を送り込んでできた国である、というガイドの説明であった。「今の国民は囚人の子孫?」とつい愚問を発したところ、「その通り。ただし1972年に白豪主義が撤廃されてからは、多民族の移民が増え、また自然増(出生率)も大幅に増えているので、それらが2200万人の人口構成の大分を占めている。囚人云々は過去のこと」とのこと。

その2つが、政権と働く者との関係だ。オーストラリアでは保守連合から労働党へ政権交代して6年目となる。労働党政権のもとで制定された「フェアワーク法」によって、労働者の保護が著しく強化されたという。

ひるがえってわが国でも、民主党政権が誕生しての3年間で「労働法制に関するマニフェストはすべて実現されている」(連合会長)との評価もあるほどだが、今般の総選挙で安倍政権へと替わり、労働組合としては今後の行く末が案じられるところだ。

 視察のバスのなかで、男性ガイドがオーストラリアにおける夫婦の力関係をおもしろく披露してくれた。「こちらの女性は強い。夫が会社で残業を命じられると、奥さんが社長に電話して早く帰すように要求。その結果、定時に夫は帰宅することになるが、気の毒なことに帰宅後、掃除・洗濯・炊事まで夫がこなす。これがこの国では普通のことだ」ということらしい。労働者の権利保護に加えて、女性の権利意識も非常に高いものがあるようだ。

 また、オーストラリアは、先進国中ではめずらしく投票を棄権すると罰金=20豪ドルを科せられるという、投票義務国ということも知らなかったことのひとつだ。

 3つ目は、オーストラリアでは米を100万トン生産(わが国は500万トン)し、その米から日本酒を製造していることにも感心させられた。酒造所で試飲にあずかったが、その味といい、「豪酒」というネーミングといい、とてもウマイと思った。酒造所周辺は自然豊かなところで、その正門を起点に数百キロ?におよぶ遊歩道や、その名も「ベルバード」と呼ぶ、可愛らしい鳥のさえずりがたえまなく聴こえ、とても心地よかったのは、試飲のお酒のせいばかりではなかったはずだ。

 オーストラリア最後の晩餐は、シドニーの日本食堂「だるま」であった。お互い旅の印象を語り合いながらの楽しい夕べとなった。目を引いたのは、店の周りいっぱいに吊るされたオリオンビールの飾り提灯である。ぼくの出身地・沖縄の名産「オリオンビール」が、遠く離れたシドニーの地で何故に飾られているのか、ウェイトレスに訊ねたが、料理運びに忙しいのか、回答を聞きそびれたのが今となっては残念だ。

400万人の人口を擁する大都市・シドニー、30万人の首都・キャンベル、この両都市を視察させて頂いたが、資源豊かな国・オーストラリアが、今後いっそう飛躍的な発展を遂げるのではないだろうかと思った。(了)

追記:シドニーからバスにてキャンベルに向かった。びっくりしたのは、広大な牧場だ。バスが2時間走っても両側の牧場の柵がとぎれなかった。地平線をのぞむような広い土地で、豪州牛が大量生産されると、わが黒島の肉牛生産大丈夫か、と心配が頭をよぎったことを思い出した。

哲日記,断酒,映画鑑賞,黒島

八重山のF子叔母より電話あり。関東の国立大に通う孫が体育の授業でケガしたそうな。月曜日に手術とのこと。石垣島から嫁さんが急きょ上京して付き添うようだ。ぼくからは、なにかお役に立てることあれば申し付けください、と孫の父(従弟)へLINE。大事にならなければ良いのだが、、、、

そういえば、叔母長女の夫がNS省に勤務していて、「食事でもして激励してあげなさいね」と言われていたことを思い出し連絡したところ、「4月異動で沖縄にもどりました。挨拶遅れすみません」と。 毎年のように黒島へ通う、江戸っ子の主人が営む溜池のU家での酒宴、からぶりに終わり残念。

午後、ちかくの公園でウォーキング。速歩をとり入れてトレーニング歩きだ。入浴。夕方、A居酒屋にて夕食兼飲酒。これで3日連続だ。反省。

帰宅後、映画「心の旅」1991年アメリカ(NHKBS録画) ハリソン・フォード。ニューヨークの冷徹な敏腕弁護士。強盗に銃で撃たれ記憶喪失に。その後、夫の不倫、妻の浮気と記憶がよみがえり一時不穏な事態に、結末は家族の絆をとりもどしハッピーエンド。 ちゃんとストーリーを覚えているので、深酒はしていなかったようだ。←それがどうした⁉

テレビ,哲日記,断酒,映画鑑賞,黒島

寒い朝、雨の一日のはじまり。午前中、テレビ「モーニングショウ」「MLB中継」等を観る。さらには午後1時から「徹子の部屋」では黒島結菜さんが出演。糸満にくらす両親、妹のこと、石垣島の祖父母のことを楽しく話し、ほのぼのと感じた。また、保護犬を飼っていることなど優しい性格だなぁと思った。

ぼくのF子叔母は黒島から小浜島の教師に嫁いだ。そして、結菜さんがNHK朝ドラのヒロインになると、祖父母は小浜だ、結菜も小浜出身だといつも自慢していた。でも、番組では小浜島の話題が出てこなかったのはちょっぴり残念なり。

夕方、電車に乗って昭島の映画館へ出かけた。「ハマのドン」を観た。横浜へのカジノ誘致を阻止するため、91歳の老闘士が市民とともに命がけの闘いを展開、みごと菅首相の野望を砕いた物語。なかでも、ニューヨーク在住のカジノ設計士・スキンヘッドの日本人はかっこよかったね。カジノは、横浜市民の、日本国民のためには百害あって一利なし!カジノで飯食っている人の説得力ある主張だ。

古いパスポートを繰ってみると、1996年7月、ぼくも香港から日帰りでマカオに行ったことがわかる。その時は、カジノで100円くらいをチマチマ賭けて体験したことがあった。これじゃ、ギャンブル才覚ゼロ、依存症とも縁遠いだろうね。それも何よりだ。

自宅でシャワー、夕食、就寝。いつもは街で映画を観たあとは居酒屋へ立ち寄り、余韻にひたるのだがそれも無し。えらい。

哲日記,大谷翔平,断酒,読書,黒島

大谷翔平二刀流、ピッチャーとして6回1失点、バッター1安打。勝利に貢献するも、自分の勝ちは持ち越し。

S歯科院にて初受診。丁寧、親切、十分な説明等、言うことなし。この歯科医は、酒飲み先輩のKSさんや、昨夜の居酒屋の女将さんからも太鼓判を押されるほど、なるほどと思った。ようやく巡り合った歯科医である。

散歩がてら図書館へ。新聞、週刊誌を読む。『サンデー毎日』高橋源一郎さんの連載、いつも読ませてくれますね。

自宅にて、将棋名人戦、藤井聡太6冠の詰めの瞬間をAbemaで見るつもりだったが、図書館でいるうちに決着した。双方の持ち時間からして9時頃の終局かと思いきやさにあらず、ネットでは藤井の「瞬殺」という喝采の声。

自宅にて入浴、三日ぶりの禁酒・夕食。

T間会長から電話。ふるさと会の今後について、俺も80歳だよ、これからどうするんだ、本音を聞かせてくれとの内容。

2023年5月23日哲日記,,黒島

朝、ベッドで読書。「天路の旅人」読了。久しぶりに読み応えのある本に出会った。沢木耕太郎さん、読ませてくれますね。西川一三という若者が、戦時中に蒙古の巡礼僧侶に扮し密偵(スパイ)として、中国の奥深くからチベット、ヒマラヤ越えてインドまでの8年間におよぶ苦闘の旅の記録だ。地を這うような旅の日々は、西川、帰国後の人生に影響を及ぼし、1年で元旦以外は364日、休日なしで働いたという。恐るべし。享年89歳。

午後、青梅特産のタオル製作直売店へ。友人宅へのお土産を求める。帰途、青梅市美術館へ。入館料200円のところ65歳以上は無料ということでうれしい(酒代には惜しみなく浪費するのにね)。展示数はさほど多くなかったが目の保養になったようだ。大屏風展の数々、河合玉堂の水墨画お見事。

きょうはほんとに暑かったので、美術館のエアコンは快適だ。ソファーでひと休みし、近くの写真集をめくる。篠山紀信の『女優』は、まばゆいばかりのわが国の女優の美しさに感嘆。東松照明の『沖縄』の各島々の風景もよかった。東松は同書の前書きで、自分は沖縄病に罹った、それも重度の沖縄病患者である、と記してあった。でも、島々のなかにわが黒島が無かったので、真の沖縄病とはいえまい(黒島病のジコチューか)

帰宅後、入浴、夕食、就寝。

メール,哲日記,映画鑑賞,落語,黒島

朝、ベッドで読書。

映画「ベニスに死す」1971年イタリア。NHKbs録画。スポンサーがアメリカ資本ゆえ、セリフは伊語でなく英語。老作曲家の爺さんがベニスに避暑に来て、可愛い男の子に恋慕の炎を燃やし、思いを伝えぬまま浜辺のデッキチェアで死ぬ物語。ベニスの夕日があまりにも美しい。映像美と音楽が良かった。まぁ、よくわからん映画だ。

午後、小雨のなか散歩がてら図書館へ。新聞各紙。あす15日は沖縄返還51年。関連報道少なめか。それらを読むぼくの気力も薄めなり、反省。

池間島ご出身のKT先生より、ご自分の新聞投稿記事をメールでいただく。その返信=定期船「池間丸」奇跡の生還劇、拝読させていただきました。ヘミングウェイあるいは吉村昭の小説を読むがごとく(たいして読んでなく気恥ずかしいのですが)、臨場感豊かな描写におもわず引き込まれました。池間丸が浜に乗り上げた海域は、先日の自衛隊機ヘリ墜落事故の救助難航のような、いったん海が荒れると大変な難所となるんですね。文中「ツムーッシチャヒィ(心ひとつ)」とありましたが、わが黒島にもキムピシチィ(心ひとつ)という言葉があり、嬉しく思いました=

将棋名人戦。藤井聡太6冠、渡辺名人に敗れ2勝1敗。

落語「残しておきたい昭和の演芸」春風亭柳昇。YouTubeでみる。ひょうひょうとして医師、患者いじり。

夕食。入浴。就寝。

テレビ,哲日記,落語,黒島

長い間、危篤状態にあったT子叔母の主人、今朝未明亡くなったとの訃報とどく。関東黒島郷友会へ2,3回参加いただいたこともあり、信州生まれのお酒好きな紳士であった。享年78歳。告別式は12日K市の斎場にて。

八重山のF叔母より「T子のところ電話するが留守のようで、あんたから伝えてください」と電話。その趣旨をメッセージとして送る。「ご主人のご冥福を遠く八重山より祈っております。長い間の看病お疲れ様でした。これからは、自分のために有意義な人生をすごしてください。息子さんともども、御身大切にご自愛くださいね。追って、香典を郵便為替でおくりますのでご霊前にお供えください。八重山にも、ぜひお出かけください」

買い物がてら図書館へ。新聞各紙読む。

落語「ぬけ雀」古今亭志ん朝。YouTubeで視聴。画像は悪いが、志ん朝の声の良さで満足。

テレビ「映像の世紀・バタフライエフェクト:ロックが壊した冷戦の壁」(NHKbs)。再放送なので前回も観たが、再び感動した。アメリカ、東ドイツ、イギリスの3名のロックシンガーが、東西冷戦の壁を壊すことに影響を及ぼしたことを映像でつづる。ドイツのメルケルが首相引退式で選んだ曲も、この東ドイツで流行ったものだという。NHK「映像の世紀」シリーズは良い番組と思う。2022年、菊池寛賞を受賞。

哲日記,黒島

親せきのT子叔母より電話「主人が危篤状態、医師の勧めもあって葬祭場を予約したので、八重山の親せき、こちらの知り合いへの連絡を頼む」との趣旨。了解と返答。

先日亡くなられたわが郷友会の重鎮MKさん。葬儀の際、生花名札を誤った件について下記のメールを送ったところ、喪主のご子息から、ありがたくお受けします、との返事を受け取り安堵した次第。

【メール】~~MTさま ご尊父の葬儀お疲れさまです。あらためてお悔やみ申しあげます。さて、生花の件ですが、「関東黒島郷友会」とするところ私の名前が記されており、斎場で見てびっくりした次第です。こちらが発注した葬儀社に確認したところ「備考欄にあった私の名前を誤って名札としました。あってはならないミスをしました。たいへん申し訳ありません」と謝罪がありました。そして、喪主の方へ、関東黒島郷友会の名札を付した生花をお届けさせていただきます、ということです。つきましては、お届け先を、会社宛てもしくはご自宅宛て、いずれにしましょうか。「どこの馬の骨かわからない氏名」が祭壇にならぶ結果となり、天国のMKさんも「馬鹿めが」と怒っていることでしょう。お詫びします。ご多忙のなか、かかる雑用でお手間をとらせてすみません。どうぞよろしくお願いします。~~

八重山から上京して52年の間、絶えることなく郷友会活動に参加してきたつもり。喜びも悲しみもいろいろありました。ときには想定外の裁判に巻き込まれたりと。それにつけても、その間、ずーと世話役、下っ端の役割であった。振り返ると後輩の参加者がいつのまにか、消えていた。まぁ、時代のなせることと自ら納得させ、これからは義理を欠いて、自分の好きなように古里と係わりあって行ければと思う今日このごろである。

哲日記,大谷翔平,映画鑑賞,黒島

午前5時、MLB対ロイヤルズ戦、大谷翔平選手、第5号ホームラン。録画しておいたものを早回しで大谷の打席を主に観る。エンゼルス勝利。

応援していたOM市議選のKHさん当選。「3期連続当選おめでとうございます。こんごのますますのご活躍を祈ります。黒島のお嫁さん・MAさんの友人である奥さまへも祝意を表します。」とメール送る。

午後出勤。

映画「白い恐怖」1945年アメリカ。イングリット・バーグマン、グレゴリー・ペック、監督ヒッチコック。サスペンス映画。精神分析、記憶喪失等、こむずかしいセリフもあるが、それにつけてもイングリット・バーグマンの美しいこと。

テレビ:プロフェッショナル選「縁の下の幸福論~校正者・大西寿男~」(NHK録画) 偶然にも、きのうは図書館で校正に関する雑誌記事を読み、きょうはテレビで校正者の番組を観た。校正の世界で唯一無二と言われる大西さん。校正者は「縁の下の力持ち」ではなく「縁の下の力なし」という。そのことを自負し、れんびんのことという。ちょっとわかりづらいです。むしろ、そのことを校正してほしい。

テレビ,哲日記,大谷翔平,断酒,黒島

今日は大谷翔平選手、投手として活躍。7回11三振無失点、お見事3勝目。対ロイヤルズ戦。

テレビ「アナザーストーリーズ・運命の分岐点 愛を生き切った人~瀬戸内寂聴の99年~」 4歳の娘を捨て若い男と駆け落ち、その後も妻子ある男性作家と不倫を重ねた末、出家得度、自らの人生を赤裸々に描いた多くの小説。若いころは子宮作家と揶揄されるもめげずに頑張り、多くの読者に支持された。 寂聴はその後娘とも再会し、良好な関係を人生を閉じるまで続けた。良かった、そして羨ましい!

「ブラタモリ 下北沢~なぜ若者はシモキタで夢を見る~」 このシリーズは好んでよく観る。20代、下北沢に黒島の同級生が住んでいて、近くの沖縄料理屋でよく飲んだ。ぼくは、同じ小田急線先の喜多見の学生寮でくすぶっていて、学生をいいことに彼におごってもらったね。街にはちあきなおみの「喝采」が流れていた。