2月10日(金)雪
7時45分起床。外気1度。 途中、2回目覚め読書など。
きょうは朝から雪。警報級の大雪となる予報。 ぼくには母校がふたつある。ひとつは黒島、もうひとつは石垣島。その石垣島の中学校のミニ同窓会が今夕開かる予定。が、雪のため12日へ順延するとSR幹事長よりメールあり。すると、12日は日曜日につきお店が休み、との再連絡。いつもながらオッチョコチョイの可愛いSRさん。でも彼女も古希=70歳なんだ! 長きにわたる世話役、感謝します。
『高橋源一郎の飛ぶ教室』岩波新書、2022年11月発行。NHKラジオ番組・毎週金曜日のオープニングエッセイ2年分をまとめたもの。 高橋はぼくより1歳上の同世代。若い時、政治運動から投獄?され、20代は肉体労働、30歳になって作家を志すも応募作品の多くは落選。選考委員からは、「人生の大事な時間をこんな小説を読んで損した」との酷評もあった。が、そのうちの一つが吉本隆明や瀬戸内寂聴らに高く評価されたことから道が開ける。
同書の印象に残った記述。—二十世紀が生んだもっとも偉大な世界文学といわれる、石牟礼道子さんの『苦海浄土』—
ぼくの本棚にも『苦海浄土』があり確かに良書はその通りだと思うが、「偉大な世界文学」と評価されていることは知らなかった。すごいですね。
また、高校時代のこと、ヒッチハイクで広島を訪れ原爆ドームの下で野宿していると、やくざの若頭が子分を連れて声をかけてきたそうな。「あんちゃんら、学生さんか。旅は若いうちにせにゃあかん」「ドストエフスキーでいちばんええのは『地下室の手記』じゃろう、いちばん飾っとらんからのう、あの作品は」と、自分は大学院でフランス文学を勉強しておったが、親が倒れたので広島に戻ってきた。組を継いでこれから出入りだが、最後になるじゃろうけぇ若い衆と散歩していたそうだ。翌日の新聞には広島やくざの抗争が大きく報道。高橋とインテリヤクザの一期一会なり。 このように楽しい本を図書館で借りて申し訳ない。
本日は、雪のため欠勤。
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