テレビ,哲日記,読書,食事,黒島

6:30起床。気温0℃。

将棋王将戦、藤井聡太vs羽生善治、2勝2敗の好勝負。ネットで棋譜を確認しつつ、テレビでサンデーモーニング、大阪マラソン中継、読書:城山三郎「よみがえる力は、どこに」、ブランチを作って食す。城山著書は講演録をまとめたもので、78歳で国鉄総裁に就任した石田禮助のエピソードが面白い。国会議員に対して「国鉄の現状は、諸君にも責任がある」と言い放ち、勲章を拒否し、「粗にして野だが卑ではない」と面目躍如ぶりだ。

きょうは黒島牛まつりだ。この前、食事会で一緒の従妹AJ親子は、牛まつりにお出かけのこと。1等賞は牛一頭だ。当たったらおすそ分け期待。AJさんは医療従事者。コロナでたいへんな苦労をしたことでしょう。大いにエンジョイしてほしいものだ。

◆2月25日(土)曇

 午後、久しぶりに公園へ。河津桜が7分咲きか。ウォーキング。帰路、MK薬局にて歯ブラシ、お風呂用洗剤、食料品等の買い物。手袋の片方を失くしたことに気づく。入店の際にポケットに入れたはずだが、右手袋のみ落とした。レジの方に訊くも届け出無しという。

入浴後、A居酒屋にて夕食とは名ばかりの酒飲み。先日、客がぼくのダウンジャンパーをまちがえて着て帰ってしまったところ、同ジャンパーが戻ってきたとのこと。焼き菓子のお詫びの品とともに。ユニクロで求めた古びたものを間違えるなんて、なんともいやはやなり。

◆2月24日(金)雨

 午後から出勤、2時間後、都心へ向かう。S元官房副長官が主宰する勉強会へ。財務省幹部から「令和5年度税制改正について」との講話あり。家計金融資産の半分、1,080兆円が現預金なのでそれをNISAの拡充によって投資にふりむけさせるべくとの説明。諸外国にくらべ日本国民の投資活用がはるかに低く、一人当たり国民所得を向上させたいとの狙いを強調するも果たしていかが。 それよりも国民負担率が50%(昭和の時代は20%)に達しようとする重税感、圧迫感を除去してほしいものだ。

★2月23日(木)

 天皇誕生日。テレビでは令和初の一般参賀の様子が流れている。午後から出勤。帰路図書館へ寄る。新聞、週刊誌等をななめ読み。週刊朝日の下山治連載コラムのなかで、沢木耕太郎の石原慎太郎論が面白い、との記述が目にとまる。そして、その論述が載っている本は絶版につき古本を求める方がよいとのご託宣。さっそくアマゾンで検索すると文庫本で4,000円なり。やむなく図書館で借りることにする。酒代は惜しむなく使うのに本代はケチる、嘆かわしい。

いつものA居酒屋で夕食兼飲酒。帰りに、自分の上着を探すもない、同系統のダウンが掛かっているのみ。先客が間違えたので。その昔のお嬢さんの服を着るわけにもいかず、上着無しで帰宅。熱燗が効いたのか寒さ不感症なり。

★2月22日(水)

 久しぶりの駅前温泉へ。ジャグジーでふくらはぎと腰を噴射してマッサージ。サウナと温泉浴と、熟睡に効果大なり。

哲日記,映画鑑賞,落語

2月24日㈮曇 今朝の気温3度。

最近観た映画を記録しておくことにする。ややもすると、2、3度観たりするので。

「OK牧場の決闘」(NHKBS録画)1957年公開、米国、バート・ランカスタ、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、あの時代からカラー映画だったんですね。子供のころから「OK牧場・・」という映画があることは知っていたのだが、初めて見た。主演俳優の名前も聞き覚えがある。西部劇映画の名作のひとつだとぼくは思う。

シネマ「Mr.&Mrs.スミス」(NHKBS録画)2005年公開、米国、ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、夫婦ふたりが殺し屋で、しかもターゲットがお互い敵同士という、アクション映画。娯楽映画としてよかったでは。

「男はつらいよ 寅次郎・恋愛塾」35作 1985年8月 テレ東録画。渥美清、倍賞千恵子、マドンナ樋口可南子、平田満。ロケ地 長崎県五島列島、秋田県鹿角。同じアパートに住む写植オペレーターの樋口可南子、可南子に思いを寄せる司法試験に挑戦する平田、ふたりの恋の指南役が寅さん。法律はお前さんが詳しいかもしれないが、恋の道は俺の方が数倍上と寅さん。いつも外れがない映画・男はつらいよ。面白かったです。

落語 「お見立て」五街道雲助 NHKEテレ。廓話。野暮なお大尽に会いたくない花魁。間にたった若い衆が、花魁は病気だ、亡くなった、と、さまざまな口実を言うもお大尽聞く耳持たずあげく墓参りにくるが、「花魁の墓はどれだ」、数ある墓石をさして「どうぞお見立てください」がオチ。 雲助師匠にわるいが、落語は志ん朝に限るね。

「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」40作、1988年12月公開 マドンナ三田佳子(女医役)。ロケ地:長野県小諸、長崎県島原。甥の満男の大学受験を応援するあまり早稲田の大教室にまぎれ込んだり、今回はめずらしく女医さんに惚れられるという設定だ。俵万智のベストセラー歌集「サラダ記念日」をネタに、相変わらず面白い映画なり。俵さん、一時期、石垣島に移住していたんだね。

哲日記,断酒,,読書,黒島

2月16日(木)

午前、沖縄のKHさんから訃報届く。かつての仕事上の仲間であり先輩のKH嬢が亡くなったとのこと。享年77歳。出会いは45年前、ともに激烈な選挙戦に取り組み勝利の美酒をあじあうこと7回、落選の悲しみを共有すること1回、その後、お互い仕事も変わり那覇と東京ではめったに会えなくなったが、生涯の友(ぼくが勝手に思っていたが)として、お付き合いをいただいていた。

東京の拙宅から羽田空港へ向かい、午後3時発のJAL便へ飛び乗り那覇のD寺のお通夜にかけつけた。連絡をくれたKHさん、SSさん、OY元委員長が待っていてくれた。闘病生活からの解放であろうか、KHさんのお顔は安らかであった。ご冥福を祈り焼香させていただいた。

那覇市前島のホテルに投宿。コンビニで買った缶ビールでひとり献杯した。

2月17日(金)

午前、散歩。福州園、対馬丸記念館へ入館し見学した。戦時中、大勢の子供たちが疎開する途中で米国の潜水艦の魚雷により沈没し犠牲となった。友の死の悲しみのなかで、胸つぶれる思いが倍加した。

午後、KHさんの出棺の儀に参列し、最後の別れとなった。叔父さんのひとりから、「H子はいちばんできぃやー(頭が良い)であった。村いちばん足が速く200mの記録をつくった」と、細身の彼女から想像できないエピソードをうかがった。参列者の数が少ないのは、「彼女の遺言、新聞広告も禁じていた」とのことであった。ぼくが東京から来たことも想定外のようで、過分の感謝を述べられ恐縮した。

夕方、JNK堂の書店をのぞく。沖縄関連コーナーにあった上間陽子著『海をあげる』を購入。50歳の大学教授の文章があまりにも柔らかく、かつ内容が豊かで刺激的でおもしろく東京に戻る間に読み終えた。

安い居酒屋でひとり夕食。ニンジンしりしり、ゴーヤチャンプルを注文し、量の多さと同じ炒め系なので辟易した。お代は県クーポンを使って間に合った。

2月18日(土)

首里城を見学。焼失後、再建途上なので周りの石垣のつくり、高台なので見晴らし等を楽しんだ。つぎに、県立博物館・美術館へ出向く。何と美術館の入場料は、県内外問わず老人は無料とのこと。迷わず美術館へ入館。鑑賞。

いったんホテルに戻りシャワー。夕方からは、甥のK、従弟妹のOA、AJ、SNとその子たち7名と会食。現役時代に積み立てておいたJAL旅行券がなかなか使う機会がなかったので、同ホテルのレストランでの食事代に充当。いとこ達のほとんどが30年以上会っていないので、懐かしく楽しいひと時を過ごす。

従妹のAJは大きな病院の看護師長をつとめ、定年後は同病院で看護師として再雇用の身。ぼくが那覇に来た用件を話すと、亡くなったKHさんは私が担当した患者さんだという。まったくの偶然の一致なり。「KHさんは、凛とした立派な患者さん。助けることができなくて残念です」と言ってくれた。

2月19日(日)

午前、新県立図書館へ行った。与儀にあった古い図書館が、旭橋駅と近接する見事な図書館へと変貌していた。沖縄関連図書コーナーはほんとに充実している。菊池寛賞に輝いた『竹富方言辞典』は、その分厚さで他を圧倒するがごとく陳列。當山善堂著『精選八重山古典民謡集(CD付)1〜4巻』や、沖縄出身の作家コーナーもあり1日居ても飽きないこと請け合いだ。

遅いブランチをとろうと国際通りを散策。歩行者天国となっていて、子どもたちの駅伝大会がありぼくも手をたたいて応援。泡盛の名店があったので、友への土産を購入して発送してもらう。公設市場そばの八重山そば屋でようやく食事。いえ、生ビール、麩チャンプル、八重山泡盛のおもと、と昼飯とは名ばかりの昼飲みとあいなった次第。再びぶらぶら散歩。近くには、1961年若くして亡くなった母の実家もあるが、どうも敷居が高くましてや昼飲み後に尋ねるわけにもいくまい。

そして、いよいよ今回の旅の最後の晩餐だ。安里駅前の郷土料理・ヒージャ屋(山羊料理)へ日が暮れて出向く。実に4年ぶりだ。店に入るとどうも女主人の機嫌が悪い。カウンターには、空の財布と貯金通帳が飲み残しのグラスと一緒に放置されてある。どうも酩酊した客が隣の人に絡みだしたので「もうお帰りください」と促すと、怒って「金がない」といって飛び出して行ったそうな。

ぼくが「ママさん若返りましたね、コロナで大変だったでしょう」というと、「アンタ、うち分かるね」と言いつつも、山羊刺し、チイリチー、山羊汁と素早く出してくれて、「だー、ビールちょうだい」とおねだり。どうやら機嫌もなおり、つつがなく山羊料理と泡盛の最後の晩餐をおえた。

2月20日(月)

午後便で帰京。羽田空港からモノレールで東京駅へ。たまたま発車直前の特急八王子に飛び乗った。案の定、車内で購入する特急券は、事前にスマホでチケットレスで買うより400円弱高かった! 行きつけの居酒屋で旅の疲れをとり、あらためて友人KHさんのご冥福を祈りつつ自宅で就寝。合掌。

2023年2月20日テレビ,哲日記,映画鑑賞

7時起床。気温0℃。寒い。

テレビ:プレミアムカフェ(1)あの人に会いたい 立花隆(2021年)(2)思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む(2009年) NHKアーカイブス大好き人間・満島真之介の案内で、過去ふたつの番組を観る。満島は、若いころ自転車で全国縦断したこともあり、俳優として活躍する沖縄出身のナイスガイである。

がんの番組で印象的なシーンは、がん手術を専門とする医師が多数出席する学会の場で、立花隆は「皆さんと必ずしも意見を共有しないと思いますが、全然頑張るつもりのないがん患者です」と冒頭話す。そして、がんというものを、完全にコントロールすることができないことが十分に分かってきた、いま69歳なので残り時間は少ない、その残り時間を、あえてQOLを下げて数か月寿命を延ばすということは、ほとんどメリットはないと喝破する。

すごく寒く、前日の二日酔いを醒ますように駅前の温泉Uにて入浴。480円(300円はO市の補助・老人福祉?年間10回)この銭湯は、サウナ、ジャグジー等で汗を流し、運動不足解消もできることで気に入っている。

映画:「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」1988年12月、シリーズ40作、マドンナ三田佳子、相変わらず面白く良い映画だ。

テレビ,哲日記

7時30分起床。気温1度。

テレビ:100分で名著・北条民雄「いのちの初夜」NHKEテレ。⑴⑵を観る。テレビで読書する感じ。若き北条民雄がハンセン病に罹患し、東京の療養所での体験を描く私小説。これから放送の⑶⑷もしっかり鑑賞する予定。ハンセン病文学というジャンルがあることを初めて知った。しからば、『島を出る ハンセン病回復者・宮良正吉の旅路』(上江洲儀正著)も、同文学の金字塔のひとつに挙げなければなるまい。

テレビ:NHKbsプレミアム「(1)NHK映像ファイル あの人に会いたい 本田宗一郎(技術者)(2004年)(2)NHK映像ファイル あの人に会いたい 井深大(ソニー創設者)(2007年)(3)NHKスペシャル 我が友 本田宗一郎 ~井深大が語る “技術と格闘した男”~(1991年)世界のモータリゼーションに大きな足跡を残した本田技研創業者・本田宗一郎の人生を、盟友・井深大の談話を軸に、関係者の証言などから明らかにする。

NHKアーカイブに保管されている番組を紹介するもの。良い番組だ。きょうの深夜は、2021年4月に亡くなった立花隆が登場するようだ。録画しておこう。

久しぶりに公園にでかけ、ウォーキング。入浴後、夕食をかねて外出。深酒しないように誓って日記を閉じる。

テレビ,哲日記

8時起床。5度。暖かい朝。 日中はとても寒い!

テレビ:ずいぶん前に録画してあったNHKBS1スペシャル「ブレイブ 勇敢なるえん罪弁護士」を再度観た。無罪を勝ち取った裁判14件。今村核弁護士。ひとりの弁護士が無罪を勝ち取ることは1件あるかどうか。14件は尋常でない確率という。えん罪弁護は、報酬が少ない。時間もかかる。

先進国の裁判は、有罪か無罪かを確定するもの。日本の裁判は有罪を確認するだけ。有罪率99.9%。えん罪が含まれていることは想像に難くない。本来、裁判では検察側が有罪を立証し、立証できなければ無罪となる。しかし、我が国の裁判は弁護側が無罪を立証できなければ有罪となるのである。

ある教師は、痴漢を疑われ長期拘留され職を失う悲惨な目にあった。今村弁護士の懸命な弁護にもかかわらず、地裁では有罪となった。「被害者が右手で尻を触られたとの証言をくつがえして、左手で触った」との判決。高裁では、その1審判決を破棄し被告の無罪を勝ち取ったのである。

昨夜はいつもの居酒屋で夕食。当然一杯やる。日曜昼の「新婚さん いらっしゃい」のネタをマスター・ママさんへ披露。なんと70歳の新郎と71歳の新婦が登場したのである。するとママが、お父さん(ぼくのこと)にも酒飲み・話し相手を紹介しましょうか?と。ありがたくも、もう今さらというネガティブな心境のぼくであった。

テレビ,哲日記

7:00起床。 8:00朝食。 12:00昼食。 19:00夕食。

ニューヨーク株式大幅ダウン。 MLB:大谷選手、ノーヒット。 T子叔母より電話、お隣へ騒音を疑ったことを謝罪したにも関わらず、まだ聞こえるとか、納得いかない模様。神経過敏か?、解決まで道遠し。 昼寝。 散歩がてら図書館へ。 帰宅後、夕食。 KADOKAWA会長が贈賄で逮捕、老舗本屋・創業家の逮捕に唖然。 入浴。 読書・就寝。

テレビ:ちむどんどん。クローズアップ現代(録画:投資詐欺)。クローズアップ現代(日朝首脳交渉の舞代裏)、拉致された5名が帰国して20年が経過するも、残された方々の安否確認さえもままならない現状に暗澹たる思い。

哲日記,断酒,読書,黒島

5時45分起床、気温2度。読書、二度寝、8:15再起床。

『与那国沖 死の漂流』伊良皆高吉著 南山舎2023年1月発行。1957年1月、与那国沖12マイル付近で、石垣ー与那国航路の貨客船が沈没。乗員乗客28名が遭難漂流し、台湾の軍艦に12名が救助され、16名が死亡・行方不明となる大惨事である。当時、二十歳の著者が死の恐怖と闘いながら懸命に生き抜こうとする凄絶なドキュメントだ。

黒島に生まれたぼくも、幾度となく黒島ー石垣間の船に乗って、荒天時の船の上下・左右の激しい揺れを体験しているだけに、実感をもって読んだ。海面から船が浮き上がり、直後海面に叩きつけるように落下し、船底も割れんばかりの音と振動はクワバラクワバラの心境になること必至だ。

かつて娘がうまれてまもなく、北海道出身の妻とともに黒島へ。石垣へ戻るとき、荒れた海を前に見送りにきた友人が「この荒れ方は尋常でない」と妻を脅したことがあった。海とは縁遠い心配した妻から大丈夫?見合わせたらと言うも、ぼくは聞く耳持たず、この船逃すと東京へ戻れんぞ、と却下。この優しくない対応が、のちの離婚につながった原因のひとつであったかもしれない。

昨日は、藤井聡太ー羽生善治の王将戦第4局。持ち時間8時間二日制の対局、朝9時、前日の藤井聡太の封じ手が開封される。大方の予想は銀を動かす、ぼくのは王を動かす、結果ぼくの予想が的中した。あの藤井5冠と素人のぼくの予想が当たった。良い気分だ。雪降る中、駅前屋上の露天風呂につかりながらも王将戦の結果が気になる。そして、風呂上がりの休憩室でスマホで確認すると、藤井敗れたり! 夕食は、3日続いた禁酒も破れたり。

哲日記,読書

7時45分起床。外気1度。 途中、2回目覚め読書など。

きょうは朝から雪。警報級の大雪となる予報。 ぼくには母校がふたつある。ひとつは黒島、もうひとつは石垣島。その石垣島の中学校のミニ同窓会が今夕開かる予定。が、雪のため12日へ順延するとSR幹事長よりメールあり。すると、12日は日曜日につきお店が休み、との再連絡。いつもながらオッチョコチョイの可愛いSRさん。でも彼女も古希=70歳なんだ! 長きにわたる世話役、感謝します。

『高橋源一郎の飛ぶ教室』岩波新書、2022年11月発行。NHKラジオ番組・毎週金曜日のオープニングエッセイ2年分をまとめたもの。 高橋はぼくより1歳上の同世代。若い時、政治運動から投獄?され、20代は肉体労働、30歳になって作家を志すも応募作品の多くは落選。選考委員からは、「人生の大事な時間をこんな小説を読んで損した」との酷評もあった。が、そのうちの一つが吉本隆明や瀬戸内寂聴らに高く評価されたことから道が開ける。

同書の印象に残った記述。—二十世紀が生んだもっとも偉大な世界文学といわれる、石牟礼道子さんの『苦海浄土』—

ぼくの本棚にも『苦海浄土』があり確かに良書はその通りだと思うが、「偉大な世界文学」と評価されていることは知らなかった。すごいですね。 

また、高校時代のこと、ヒッチハイクで広島を訪れ原爆ドームの下で野宿していると、やくざの若頭が子分を連れて声をかけてきたそうな。「あんちゃんら、学生さんか。旅は若いうちにせにゃあかん」「ドストエフスキーでいちばんええのは『地下室の手記』じゃろう、いちばん飾っとらんからのう、あの作品は」と、自分は大学院でフランス文学を勉強しておったが、親が倒れたので広島に戻ってきた。組を継いでこれから出入りだが、最後になるじゃろうけぇ若い衆と散歩していたそうだ。翌日の新聞には広島やくざの抗争が大きく報道。高橋とインテリヤクザの一期一会なり。 このように楽しい本を図書館で借りて申し訳ない。

本日は、雪のため欠勤。

哲日記,映画鑑賞,読書

8時起床。外の気温3度。いちど小便のため起きた。まぁ熟睡だ。2日連続禁酒。

昨日は、立川へ出向き買い物、本屋はしご、映画等、充実の午後のひとときとなった。

買い物:駅ビルのユニクロにて。バーゲンのシャツとダウンベスト、2点で4.980円。シャツは袋に入ったままなので充分に確認せず持ち帰って開封すると、なんと半袖シャツ? こんな寒い時期に馬鹿なことよ。 でも、ユニクロは4割給与アップゆえか、スタッフの皆さんの親切な対応に感心した。

本屋はしご:駅ビル書店は、売り場も縮小気味で残念だ。映画館横のデパート内にあるJNK堂は、充実していた。ぼくの使うクレジットカードのポイントも適用されるようになっていた。五木寛之のラジオ語りをまとめたものを購入した。同フロアーの喫茶室でコーヒーとサンドイッチを食し、次の映画鑑賞にそなえた。

映画「SHE SAID/その名を暴け」 ニューヨークタイムスの女性記者2名が、ハリウッドの暴君の長年にわたる性犯罪・セクハラをあばき、#MeToo運動が世界に広まるきっかけとなった感動作。被害者が実名で報道することを記者に伝えるシーンでは、感極まり落涙する古希のぼくであった。 今まではテレビの映画を録画したものがほとんどなので、やっぱり映画は、映画館でみるに限る。