チネン・ニルトンさんの早期解放を

知人の共同通信OB記者のFNさんよりメール来信。

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6月9日は僕にとって、生涯忘れられない「国恥の日」になりそうだ。2週間前に仮放免になり品川の東京入管で更新の手続きに同行していた日系ペルー人、チネン・ニルトン君(39)が、僕の目の前(仕切りの向こう側で)再収容された!!それも、ちょうど国会参院本会議で改悪入管法が強行採決され、悪法成立の数分前の出来事だった。

祖母が沖縄の出身で母が日系人、群馬在住。チネン君は4月19日、収容中の東京入管職員に「制圧」で暴行を受けた。5月に面会した時は松葉づえで歩いていた。骨折が疑われたため、外部病院で検査した結果、幸い骨折はなかった。中耳炎の持病があり頭痛を繰り返し訴えて、膿が出ていた。仮放免中に群馬の病院に行って検査・治療を受け、診断書を入管にも持参、次回通院の予約もあったが、再収容だ。許せない!!

 一方、悪法成立によって、仲間たちと支援しているクルド難民、デニスさん(日本人の奥さんがいる)もスリランカ人のジャヤンタさんも、「難民申請中であっても送還可能」、帰国できない理由があろうと、無視されることが「合法」になった。殺される恐れが生じたのだ。

 そんなわけで、この2日間はダブルショックと、怒りでフェイスブックにも向かえなかったのです。

でも、今は、新たな闘いに向け心身を落ち着け、仲間たちと戦線を再点検中です。

日本中、世界中に日本の非道は知られるようになりました。SNSの威力は凄い(僕は苦手ですが)。入管法改悪反対の運動は全国で若者たち、市民、労働者たち、それに在日コリアンを含む在日外国人たちが立ち上がり、積極的に活動を始めてくれました。悪法の施行は「公布から1年以内」とされているそうです。

これ以上、死者を出すわけにはいかない、悪法を絶対に執行させない闘いに出発します!!!

 再収容された日の午後、チネン君と面会しました。かなり落ち込んでいました(というより、何でこんなひどいことをされているのか、分からない、混乱した表情でした)が、僕はプラスチックの窓越しに「必ず、この仇(かたき)は討つから、負けずに待っていてくれ!」と言いました。

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(ぼくからの返信メール)

沖縄の同胞・知念ニルトンさんの支援活動に敬意を表します。

不当な強制収容の怒りを共有し、早期解放を願うばかりです。

「国恥」という言葉に接し、世界中に日本の恥をさらす結果となった改悪入管法の成立がいかに馬鹿げたことか、よく理解できました。

何名の読者がいるかわかりませんが、ぼくもブログ「哲日記」でFNさんのメールを引用して、知念ニルトンさんの救援の輪が広がるように努力していきたいと思います。

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Posted by ttetsu