本日のニューヨーク市場は、1200弗超えの大幅ダウンした。かつて、組合機関紙へ次のエッセイを掲載したことがあった。
マネープランと言うからには儲かる話、と思われたら困る。結論から申すと「堅実が一番」と伝えたいだけだ。これまで、2度ばかり「株」らしきものに手を出したことがあった。1度は、営業担当に言われるままに売買を重ね、気がついたら元金が激減していた。2度目は投信購入後、急激に値が下がって放置していたがその後V字回復となり、急いで売ったところ元金に遠く及ばず損をしたというお粗末な話。
財テクについて、エコノミストの野口悠紀雄は「儲かる話はすでにプロにもっていかれている。素人が手を出してはダメ」と喝破する。かつて、ベストセラーとなった『超整理法』の著者らしく明快だ。
作家の橘玲は、宝くじは「愚か者に課せられた税金」と揶揄する。「宝くじ1等の当選確率は1,000万分の1で、毎回3万円分、0歳から100年間購入したとしても、99.9%の購入者は生涯当選することはない」と具体的に指摘する。
しからば、どうするのか。K書記長は「労金財形をしているが、意外と貯まっていた」と会議の場で紹介する。老後が心配のT委員長は「節約に努める他ない」と、弱気の日々をすごす。
ビギンの歌に「働くからこそ休まれる」との歌詞がある。堅実なマネープランは、定年後も何らかの仕事で一定の収入を確保し、余暇を楽しく過ごせれば、と思うのである。(2016年9月27日)